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【歌織被告】弁護側の最終弁論「殺人は無罪。妄想が行動させたのだ」 (1/4ページ)
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事件を理解する重要なポイントは2点あります。
1つは、「歌織被告は祐輔さんとの生活から逃げたかっただけ」ということ。もう1つは、「事件のあった日に突然、病気が発症した」ということです。
【祐輔さんとの生活から逃れたかったことについて】
歌織被告は結婚直後から、祐輔さんによるDVを受けており、これは事件直前まで続いていました。
歌織被告はずっと逃げたいと思っていました。
しかし逃げられなかった。
平成17年6月、祐輔さんのDVでシェルターに入った以後も、暴力を受けていたことは歌織被告の手帳や写真、知人の供述などから裏付けられています。またそれ以降、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状も出ていました。
肉体的な暴力は、程度が小さくなったときもあったが、PTSDを発症していた歌織被告にとっては、恐怖感は同じものでした。
「逃げることは可能だったのではないか」と考えることは簡単ですが、それはDVを理解していない言葉です。
DVの被害者が逃げられない理由は、行き場がない▽経済的な問題▽逃げても連れ戻される−など色々な要因があります。
祐輔さんからの肉体的な暴力は▽殴る蹴る▽髪の毛をひっぱられる▽縛られる−など激しいものでした。
しかし暴力は肉体的なものだけではありませんでした。
「逃げたら追い回す」と言われるなど、心理的な虐待もありました。働いてもすぐに辞めさせられる。知人や友人を使って囲い込まれていました。
父親との確執もあり、助けを求める場所がなく、逃げることができなかったのです。
歌織被告が考えていたのは、祐輔さんが離婚に応じない限り、逃げられないということでした。
だから祐輔さんと愛人の会話を録音したICレコーダーを突きつけて、離婚に応じさせようとしました。
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