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治安に国民意識の差?ロス疑惑で注目の「共謀罪」 日本は反対多く (2/2ページ)
■遅れる整備
共謀罪は日本でも創設が検討されている。ただ、米と異なり、テロなど重大犯罪の実行を目的とする団体による犯行が対象。個人が犯罪について話し合っただけでは、罪に問われない。
政府は平成15年と17年に、共謀罪創設を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案を提出したが、衆院解散のため廃案。17年10月に3度目となる法案提出を行ったものの、「対象範囲の犯罪数が多すぎる」などと批判もあり、継続審議となっている。
国際テロなどの組織犯罪防止のため2000年に国連総会で採択された「国際組織犯罪防止条約」では、国内法で共謀罪を設けることを義務付けている。しかし、共謀罪を制定していないため、主要国首脳会議(G8)の参加国の中で、日本のみが同条約を締結していない。
■薄い治安意識
米に比べ、適用するためのハードルが高い日本の共謀罪はなぜ、創設すらできないのか。
ある法務省幹部は日本と欧米との「伝統」の違いを理由に挙げる。「アメリカやイギリスでは昔から共謀罪があったが、日本にはない。なじみがないから心配する声があるのではないか」
別の見方もある。
椎橋隆幸・中央大教授(刑事法)は「外国に比べると、日本は治安が保たれている。そのため組織犯罪に対する危機感が薄い」と治安についての国民意識の差を指摘する。
昨年は国会で審議すら行われず、今も創設のメドが立っていない。
別の法務省幹部は共謀罪がない状況をこう懸念する。「犯罪が国際化していることを考えたら、いつまでも現状のままでいいのだろうか」