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【法廷から】傍聴人に話しかける裁判官 異例の“即席質疑”も (1/3ページ)

2008.4.2 11:46
このニュースのトピックス法廷から

 4月1日。いつもは大忙しの東京地裁も、この日は職員の人事異動の発令日に当たるため、刑事裁判の法廷が開かれたのは1つだけだった。20席ほどの傍聴席はすぐに埋まったが、ここで、今まで見たことのない光景が繰り広げられた。

 「4月1日に裁判があるのはここくらいかもしれないですねえ」。何と、裁判官が傍聴人に向かって直接話しかけてきたのだ。傍聴人は裁判に直接参加できるわけではなく、法廷内の傍聴人席には木製の柵(さく)も設けられている。裁判の当事者でない傍聴人が裁判官とやりとりするというのは、異例中の異例だ。

 この法廷で開かれたのは、すべての審理を1回の公判で終えて判決となる「即決裁判」だ。

 即決裁判は平成18年10月に始まった比較的新しい制度で、大麻や覚醒(かくせい)剤の自己使用、万引(窃盗)、外国人の不法滞在といった、罰金刑や執行猶予が見込まれる比較的軽微な事件の初犯が対象だ。被告が同意することを前提に、検察官が即決裁判を申し立てる。起訴から判決までの期間は原則14日以内だ。

 法廷では、4つの即決裁判が立て続けに行われた。2つ目と3つ目の裁判の合間に、裁判官は傍聴席に向かってひと通り即決裁判の説明を終えた後、傍聴席に「何か質問がありますか?」と問いかけた。

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