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「よっしゃ」の声も 大江氏支援者 (1/2ページ)
元戦隊長らの“無実”の訴えは届かなかった。28日、大阪地裁で判決が言い渡された沖縄集団自決訴訟。敗訴した原告らは「本当ですか」と絶句、落胆のあまり記者会見に臨むことができず、代理人弁護士が「不当判決だ。控訴審で徹底的に戦う」などと怒りを代弁した。一方、主張がおおむね認められた被告の大江健三郎氏(73)は穏やかな表情で記者会見に臨み、「私は歴史的事実を書いた」と強気の姿勢をのぞかせた。
「請求をいずれも棄却する」。午前10時すぎ、大阪地裁202号法廷。深見敏正裁判長が主文を読み上げると、傍聴席は一瞬ざわめき、大江氏の支援者からは「よっしゃ」との声も上がった。大江氏は何度かうなずくように首を動かし、ほっとした表情を浮かべた。
一方、原告の元座間味島戦隊長で元少佐、梅沢裕さん(91)と元渡嘉敷島戦隊長の赤松嘉次・元大尉の弟、秀一さん(75)は怒りで顔をこわばらせた。
閉廷後、原告側の代理人弁護士が大阪市内の大阪弁護士会館で記者会見。梅沢さんら2人も出席する予定だったが、会見した代理人弁護士によると、全面的な敗訴に落胆しているなどの理由で、出席を見合わせたという。
弁護士によると、秀一さんは退廷した直後に弁護士に対し、「兄が命令を出していないというのは、裁判所も分かってくれたんですよね」と判決に納得のできない様子を見せ、「それなのになぜ敗訴なんだ」とやり場のない憤りをぶつけたという。
また、梅沢さんは、集まった支援者から握手でねぎらわれた際、「控訴審でも戦う」と決意を新たにしていたという。
梅沢さんは昭和33年、週刊誌に「梅沢少佐が自決命令を出した」と報じられた。それ以前に出版された、『沖縄戦記・鉄の暴風』(沖縄タイムス社)でも隊長命令説が記述されており、複数の文献で引用され、軍や隊長による命令説が一人歩きしていた。