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【法廷から】悩んだ末に強盗を決行した“真面目”な被告 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
刑事裁判を傍聴していると、「なぜこの人が被告人席にいるのだろうか」と不思議に思わされる被告もいる。起訴された罪名は凶悪そのものだが、被告人質問での真面目で控えめな受け答えからは、そんな粗暴さは伝わってこない。
包丁を持ってパチンコ景品交換所を襲ったとして、強盗未遂と銃刀法違反の罪に問われた男性被告(57)の初公判が27日、東京地裁で開かれた。
起訴状によると、被告は平成20年1月20日、東京都目黒区のパチンコ店の景品両替所で、刃渡り18センチの包丁を女性店員に押しつけ金を奪おうとしたが、逆に包丁を取り上げられて逃走した。罪状認否で被告は起訴事実を認めた。
被告は法廷でも、弱々しい声で背中を丸めるようにして質問に答えた。
弁護人「高校を卒業して上京した?」
被告「はい」
弁護人「どんな仕事をしてきた?」
被告「調理師をしてきた」
約10年間、被告は東京で働いた後に郷里に戻った。
弁護人「郷里での仕事は?」
被告「自営で喫茶店を開いていた」
しばらく喫茶店を続けていたが、被告は35歳のとき再び上京し、うなぎ屋に就職する。
弁護人「うなぎ屋では何年働いた?」
被告「10年くらい」
弁護人「いくらもらっていた?」
被告「月に30万円くらい」
弁護人「どうしてやめた?」
被告「(親父さん(店の経営者)が店を閉めるというのでやめた」
突然の解雇にあっても、被告は派遣の仕事でしっかり生計を立てていた。
弁護人「何年間、派遣会社に登録していた?」
被告「3年ちょっと」
弁護人「月に23万〜24万円もらっていた?」
被告「はい」