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【法廷から】「生まれてこなければよかった」 被告の涙 (1/2ページ)

2008.3.20 10:51
このニュースのトピックス法廷から

 恵まれない環境に育ったからと言って、犯罪が正当化されるわけではない。そうわかってはいても、被告の境遇に同情を禁じ得ないときがある。

 18日、東京地裁の初公判。女性の顔面を殴るなどして手提げバッグを奪ったとして、強盗致傷の罪に問われた男性被告(35)もその1人だった。

 起訴状によると、被告は今年1月8日、東京都足立区の路上を歩いていた女性=当時(50)=を路上に押し倒し、ガードパイプに女性の後頭部をたたきつけるなどした上で、現金約6万5000円やキャッシュカードなどが入った手提げバックを奪った。女性の頭部などに全治10日のケガを負わせた。罪状認否で被告は起訴事実を認めた。

 被告は、郷里の家族とは音信不通の状態だったという。

 弁護人「家族は父母と兄、妹がいる?」

 被告「母は中学3年のときに死にました」

 弁護人「父親とは18年間、会っていない?」

 被告「はい」

 父親との折り合いが悪かった被告は、中学校を卒業すると、東京の寿司屋で働き始めた。それ以降、職を転々としながら働き続けた。犯行前に勤務していたのは警備会社だった。

 弁護人「12月28日にもらった給料はどうした?」

 被告「その日は家賃と弁護士費用を払った」

 弁護人「いくらですか?」

 被告「家賃は3万8000円、任意整理の弁護士費用が1万5000円」

 被告はその後、パチスロでさらに2、3万円を浪費した。次の勤務日、被告は出社しなかった。

 被告は消費者金融に約210万円の借金があったほか、上司にも2、3万円の借金があった。

 弁護人「なぜ(上司への)2、3万円の借金で行くのをやめた?」

 被告「何度も怒られて、注意されて、もう無理かなと思って」

 年末年始はゲームセンターでのゲームや、パチスロをして過ごした。自宅に帰るのも面倒だったので、新宿の漫画喫茶に寝泊まりした。

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