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【判決要旨(2)】豪憲君への嫉妬、社会への憤懣…「とっさに殺害を決意」 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:鈴香被告初公判
第2 米山豪憲君殺害・死体遺棄事件
【犯行に至る経緯】
被告人は彩香ちゃんを大沢橋の欄干の上から払い落としたものの、大変なことをしてしまったとの後悔と驚愕(きょうがく)、恐怖の念に駆られた。そのころから「自分のやったことが信じられない」「信じたくない」という強い思いにとらわれ始めた。犯行から目をそらし、その記憶を抑圧すべく、帰宅するや、実家や彩香ちゃんの友人宅に「彩香がいない。帰ってこない」「彩香が遊びに行っていないか」などと電話したり、近隣住民に「彩香がいなくなった。4時半ごろ出ていったきり帰ってこない」と告げて回るなどした。
被告人は犯行翌日の平成18年4月10日、彩香ちゃんが遺体で発見されたことを知った自分の母親が、半狂乱のような状態になって、「彩香は1人で川に行く子ではない」などと言っている姿を見て、記憶抑圧の程度をさらに深めるとともに、彩香ちゃんの死が事故ではなく事件であると思いこむようになった。
被告人は同月下旬ごろ、彩香ちゃんの消息に関する情報提供を求めるチラシを作って地域に配ったが、芳しい反応はなく、警察からも新しい情報が得られなかった。彩香ちゃんの解剖写真などの引き渡しを求めても断られるなど、何事も自分の思い通りにならないことに対するいらだちを募らせていたところ、被告人が彩香ちゃんを殺害したのではないかといううわさを耳にしたり、以前取材を受けたテレビ局から、放送を自粛するとの連絡を受けたりして、やり場のない憤懣(ふんまん)の念を抱えるようになった。
こうした気持ちから「見知らぬ子供を狙って誘拐事件を起こせば、警察もマスコミも自分の主張に耳を傾け、本腰を入れて彩香の事件を捜査してくれるのではないか」などと考えるようになった。
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