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自白強要「踏み字」元警部補に午後1時半判決 (1/2ページ)
鹿児島県議選の選挙違反冤罪(えんざい)事件の捜査過程で親族の名前などを書いて踏ませた「踏み字」で自白を強要したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われ、懲役10月を求刑された元鹿児島県警警部補、浜田隆広被告(45)の判決が18日午後1時半、福岡地裁(林秀文裁判長)で言い渡される。
狭い密室での取り調べ手法の一端が明らかとなった今回の事件は、自白偏重の捜査に警鐘を鳴らすとともに、録音、録画による取り調べの「可視化」実現の論議に拍車をかける契機となった。
公判で浜田被告は、踏み字を1回させたことを認め「不快な思いをさせたと反省している」と述べたが、「向き合って話をしてほしいという気持ちからで、違法性はない」と無罪を主張。検察側は「到底許されない行為だ」と指摘していた。
被害者のホテル経営、川畑幸夫さん(62)は2回にわたり出廷。「『バン、バン、バン』と10回程度踏まされた」と証言し、「警察官がそこまでするのかと思った。涙が出るような、侮辱された気持ちだった」と厳罰を科すように訴えていた。
起訴状によると、浜田被告は平成15年4月、初当選した中山信一県議(62)を支援していた川畑さんを任意で取り調べ、孫や実父の名前と「早く正直なじいちゃんになってください」などと書いた紙3枚を、両足首をつかんで1回踏ませた。
■鹿児島の選挙違反冤罪(えんざい)事件
平成15年4月の鹿児島県議選で初当選した中山信一さんらが告示前に、同県志布志市の集落で有権者11人に現金計191万円を配ったとして買収、被買収の計13人(1人は公判中死亡、公訴棄却)が公選法違反罪で起訴された。昨年2月の鹿児島地裁判決は「客観的証拠は全くない」と全員に無罪を言い渡し確定した。最高検は自白偏重が要因などとする検証結果をまとめ公表。元被告らは違法な取り調べがあったとして国と県に計2億8600万円の賠償を求めて提訴し係争中。


