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三浦元社長の移送阻止へシュワ知事と直談判も
米ロサンゼルスで1981年に起きた銃撃事件で、日本での無罪確定後にサイパンで逮捕された元社長、三浦和義容疑者(60)の主任弁護人、ブルース・バーライン弁護士(43)が4日、元社長のロス移送阻止への“秘策”を明かした。移送のカギを握るカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツェネッガー知事(60)と「直接コンタクトを取れる」といい、直談判する可能性も出てきた。
強い口調と約1メートル90の長身を駆使した派手なアクションで、3日に三浦元社長の弁護人としてサイパンの法廷に初登場したバーライン弁護士。審理がなかった4日、長期化の様相を呈してきた移送問題を解決する“切り札”を披露した。
「私には知事と直接コンタクトをとる方法がある」。移送にはシュワ知事の要請に基づき、サイパンを管轄する北マリアナ諸島の知事が移送に同意する文書が必要になる。バーライン弁護士はシュワ知事との“ホットライン”で、移送要請しないよう直訴することをほのめかしたのだ。
さらに「シュワ知事は一事不再理で起訴できないことを知っている」とした上で、「移送経費として2万〜3万ドル(約206万〜309万円)もかかる」などと説明。「だから移送に同意したくないハズ」と大胆にも、シュワ知事の胸の内まで予想してみせた。
一方、日本の裁判で主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士(62)は4日、元社長から3日夜に電話があったことを明かした。元社長は「弁護士の姿勢と主張に意を強くしている」などと、身柄拘束の違法性と即時釈放を求めるバーライン弁護士らを絶賛したという。
徹底抗戦の構えをみせる元社長側に対し、サイパン当局では同日、北マリアナ諸島のグレゴリー司法長官がカリフォルニア州に向け出発。元社長の移送について協議するとみられる。同諸島の政府当局は「同州はできる限り速やかに(移送要請書を)われわれに届けようと作業している。当方の手続きも適法に進んでいる」と強調した。
ロス郡検察当局も5日中に、シュワ知事に移送手続きに必要な書類を送付。元社長側と検察当局の双方からアプローチを受けるシュワ知事の「審判」が注目される。
サイパンの地裁では5日、元社長側が提出した即時釈放の申し立てをめぐる審理が行われる予定。これまでの裁判官は、デビッド・ワイズマン氏だったが、5日からは「日本人の裁判も多くやってきた」という女性裁判官、ラモナ・マングローニャ氏(41)が担当する。


