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【法廷から】なぜ人を殺してはいけないのか (1/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
同居していた女性の首を絞めて殺害したとして、殺人罪などに問われた鈴木一範被告(40)の第4回公判を先月28日、東京地裁で傍聴した。
起訴状によると、鈴木被告は平成18年12月18日午前4時50分ごろ、埼玉県草加市の自宅で、同居していた荻野亜利沙さん=当時(20)=の首を電気コードで絞めて殺害。遺体を長野県内の山林に埋めた。
鈴木被告は、亜利沙さんが包丁を振り回し、子供に危害を加えようとしたので止めようとしたとして、過剰防衛を主張している。
この日、被告人質問に続いて、2人の証人尋問が行われた。1人目は亜利沙さんの父親だった。
検察官「平成19年3月23日の調書で被告への思いを述べている。『鈴木が刑務所から出てくるなら私の手で殺す』。この思いは間違いないですか?」
父親「間違いありません」
検察官「かなり強い怒りだが、どうして強い処罰感情を持っていたのですか?」
父親「子供みたいな心を持っている娘を殺したのが許せなかった」
検察官「1年近い時間が経過しましたが、悲しみや怒りは癒やされましたか?」
父親「いいえ。かえって怒りは増しています」
父親と被告とは弁護人を間に入れて話し合いをしているが、示談は成立していないという。
検察官「被告が亜利沙さんを殺害した理由を『子供を守るため』と弁解しているけど、どう思いますか?」
父親「それはありえないことです」
怒りをかみ殺すように父親は話した。
検察官「それはなぜですか?」
父親「(鈴木被告の)子供が『亜利沙姉ちゃんが好きだ』と言っていた。娘があなたの息子2人をどれだけかわいがっていたか、あなたが一番ご存じでしょう」
父親は被告人席の鈴木被告の方をにらみつけ、怒りを露にして声高にまくし立てた。