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「今日ぐらい喜びたい」 和解の薬害肝炎原告が会見
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「今日ぐらいは喜びたい」−。29日、薬害C型肝炎訴訟で、東京高裁でも国との和解が成立したことを受け、東京訴訟の原告団が東京・霞が関の弁護士会館で記者会見した。多くの原告が喜びを表す一方、「恒久対策はこれから」と気持ちを新たにする声も上がった。
午前11時前、東京高裁正門前で「国と和解成立」と書かれた旗を弁護団の弁護士が掲げると、法廷に入れなかった原告や支援者らから大きな拍手が起きた。
その後行われた記者会見で、東京訴訟で初めて実名を公表した平井要さん(57)は「苦労も忘れてしまうほど、すがすがしい気持ち」と喜んだ。また浅倉美津子さん(57)は「今日いち日ぐらいは喜んでいいと思う。でもまだ治療を受けられない多くの患者のために、これからも戦う」と涙を流した。
長い戦いだった。平成14年10月の1次提訴から約5年4カ月。昨年3月の1審判決では、国の責任に加え、第9因子製剤で企業責任が認められた一方、投与時期などから21人のうち8人が訴えを退けられた。しかし昨年末から、たたみかけるように和解への道が開けた。
出生時に第9因子製剤の「クリスマシン」を投与され感染した浜松市の男性原告(27)は、福田康夫首相が全面救済を決断した昨年12月23日、母親を亡くした。60歳だった。男性は「母が生きているうちに和解の報告ができなかった」と悔やむ。
そして「国が本気になれば2カ月で和解できた。これまでの長い戦いを思うとむなしくなる。今日は母の墓前で報告したい」と声を詰まらせた。




