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【法廷から】298円分の盗みで実刑 ホームレスに厳罰で更生できる? (2/3ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
閉廷後、ホームレスの弁護の経験も豊富な、この弁護人は「(被告が)いい加減なことばかり言うから、実刑になるかと思って焦ったよ」と、冗談交じりに話した。
この弁護人によると、被告には所持金が1円もないという。求刑からみて、被告には執行猶予がつく可能性が十分にある。執行猶予となれば、東京拘置所で自分の荷物を受け取って自由の身となるが、拘置所の職員から見送られたところで行くあてなどない。
そこで、弁護人はポケットマネーで1000円を拘置所にいる被告に送ったという。東京拘置所を出てから、電車で弁護人との待ち合わせ場所に来るための運賃だ。法務省まで一緒に被告を連れて行った上で、保護施設に入所する手続をし、更生の機会を与えるつもりなのだという。
2月25日午前、被告に判決が下った。懲役1年、執行猶予3年の有罪判決だ。
「前に渡していたお金はどうした?」
閉廷後、弁護人が元被告に聞くと、元被告は「もう使い果たした」と話したという。「さすがにまた1000円とはいかなかったね」と、弁護人は苦笑いした。
この弁護人は、ホームレスが被告となった裁判で、「もっとひどい話がある」と打ち明けた。