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【衝撃事件の核心】忠誠、贔屓、暴力、虐待、吊し上げ…信者を“野獣”に仕立てた「紀元会」リンチ死事件 (1/4ページ)
腕力の強い3姉妹の信者(会員)を「サファリパーク」と名付けて暴行実行部隊にし、金魚を飲ませたり、“放置プレイ”を強いたり…。長野県小諸市の宗教法人「紀元会」信者のすし店経営、奥野元子さん=当時(63)=が昨年9月に死亡した集団暴行事件は、傷害致死罪に問われた一部信者の公判が長野地裁で始まり、主犯格の窪田康子被告(49)の恐怖政治ぶりが検察の冒頭陳述で浮かび上がった。「やめれば地獄に落ちる」と脱会を阻んでいたところは、かつてのどこかの教団とそっくり。創始者亡き後、求心力を失った組織の維持のため、日常的な脅しを行っていた実態が、検察の冒頭陳述には詳細に描かれた。
やめれば命を落とす。家族の1人が脱会すれば、家族全員が死ぬ
紀元会の創始者、松井健介氏には5人の子供がいた。末娘が後継者になることは松井氏が生前に決めており、末娘は「お世継(よつぎ)様」として大事に育てられていた。
一方、その姉にあたる一族の窪田被告は埼玉県内に住んでいたが、松井氏が死亡する平成14年2月の直前ごろから松井氏のもとに足しげく通い、教団の指導者的な地位に就くことを画策していた。
松井氏が死亡すると、末娘が総裁代行(総代)に就任し、2代目教祖に。だが末娘は、松井氏が教勢を拡大する要因となった「手かざし」による病気治療ができないとして、松井氏のようにカリスマとして団体を引っ張れなかった。
窪田被告は紀元会のある小諸市に転居し、総代を補佐する側近となった。総代は実社会の経験もないため、窪田被告の言いなりになった。
紀元会は、無為無策の組織運営と、窪田被告の強引な運営手法への反発から信者が激減していた。
大幅に「奉納料」が減少したため、窪田被告らは信者をこう脅迫して脱会を防止するようになっていた。
「神社をやめれば命を落とす。地獄に落ちる。家族の1人が脱会すれば、家族全員が不幸になる。死ぬ」





