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【法廷から】性同一性障害の被告、働き口も見つからず… (1/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
他人名義の保険証を使って携帯電話を入手しようとしたとして、詐欺未遂罪などに問われた女性被告(34)の初公判を19日、東京地裁で傍聴した。感じたのは、性的マイノリティーが生きていくことの困難さだ。
丸刈りの被告は、車イスに乗って入廷した。
起訴状によると、被告は平成19年12月15日、東京都文京区の携帯電話販売店で、他人名義の保険証を使って携帯電話をだまし取ろうとした。
罪状認否で被告は「後で住所変更して支払うつもりだった」と述べたが、起訴事実を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は闇の仕事サイトで知り合った中国人から、他人名義の保険証とガス料金の領収書を入手していた。
弁護人「小さいころから活発で明るくて(サッカーの)実業団に入るほどの実力があり、オリンピックも狙えた。そんな被告がなぜ事件を起こしたと思いますか?」
情状証人として証言台に立った被告のいとこの男性は、意外なことを口にした。
証人「性同一性障害が重いものだったのかな」
性同一性障害のために、被告は仕事を探すのも難しかったという。
弁護人「仕事が決まらないのは、性同一性障害で、体は女、心は男で、制服を着る仕事ができないから?」
被告「はい」
家族との確執も背景にあったようだ。
弁護人「(被告の)両親との関係はどうでしたか?」
証人「決してうまくいっていない。父が突き放していた。性同一性障害への理解がなかった」
被告は25歳の時に実家を追い出されている。
弁護人「あなたと両親がうまくいってないのはなぜ?」
被告「親の子供にかける期待。上の姉はモデルをやっていて女の子らしかった。自分は運動はできたけど…」