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【法廷から】女性のバッグに汚物…その理由は (1/2ページ)
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何のために、こんなことをするのだろうか−。駅のホームで女性のバッグに汚物を入れたとして、器物損壊の罪に問われた男性被告(36)の初公判を15日、東京地裁で傍聴した。
起訴状などによると、被告は平成19年12月14日夕、JR四ツ谷駅の3番ホームで女性(20)のトートバック(約8000円)に汚物を入れた。被告は汚物をプラスチックのケースに入れて持ち運んでおり、犯行時は3つ用意していた。
被害に遭った女性は「汚物を入れられたのは知らなかった。警察に声をかけられて気づいた。バイトでためて初めて買った記念のバックです。許せない」。検察官は、被害者の供述調書を読み上げた。
検察側の冒頭陳述によると、被告は高校卒業後、飲食店で調理師として働いていたが、31歳から無職だった。犯行当時は、公園で寝泊まりする路上生活をしていた。
犯行当日、被告は新宿駅から電車に乗った。山手線や中央線などを乗り継いで、四ツ谷駅で下車した。
弁護人「電車に乗ったのは寒さをしのぐため?」
被告「はい」
弁護人「何駅でやろうと思いついた?」
被告「吉祥寺駅です」
ギャンブルで人生を狂わす人も多い。この被告も同じだった。
弁護人「高校を卒業して10年以上働いているけど、住所不定になった理由は?」
被告「ギャンブルを含めて借金が増えて、夜逃げ同然に家を飛び出した」
続いて検察官が質問した。
検察官「なぜ親を訪ねないの?」
被告「あまりにも何もない状態で、また世話をしてくれといえなかった」
検察官「あなたにもプライドがあることは分かるが、そのままではどうしようもないでしょう?」
被告「ホームレスをやっていると言いたくなかった」
裁判官は汚物を入れるという行為の非合理性を指摘しながら、被告の犯行の原因をただした。