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元運転手の再審可否きょう決定 足利園児誘拐殺人
栃木県足利市で平成2年、保育園の女児を誘拐し殺害したとして、殺人罪などに問われ無期懲役が確定した元幼稚園バス運転手、菅家利和受刑者(61)=千葉刑務所=の再審請求審で、宇都宮地裁(池本寿美子裁判長)は13日、再審の可否を判断する決定を出す。
菅家受刑者は3年、女児の下着に付いた体液のDNA型などを根拠に逮捕され、一審公判の途中で否認に転じ無罪を主張。自白やDNA鑑定の信用性を争ったが、最高裁は12年に初めてDNA鑑定の証拠能力を認め上告を退けた。
再審請求で弁護側は、自白に基づき受刑者が女児の正面にしゃがみ両手で首を絞めたとする確定判決の認定に対し、女児の鼻や口に付いた白色の泡沫(ほうまつ)などから、顔を水につけ後ろから首を絞めた可能性があるとの鑑定書を新証拠として提出した。
さらに、DNA型は一致しない疑いがあるとする上告審提出の弁護側鑑定書も「最高裁では証拠調べをしておらず新証拠に当たる」と指摘。
その上で「殺害方法に関する新証拠で自白の信用性が崩れた上、当時は技術的に確立していなかったDNA鑑定の信頼性も揺らぎ、受刑者を犯人とするには合理的な疑いが生じた」と主張した。
菅家受刑者は14年に再審請求。宇都宮地裁は殺害方法を鑑定した学者らを証人尋問したが、DNA型の再鑑定は実施しなかった。
確定判決によると、菅家受刑者は2年5月、足利市内で松田真実ちゃん=当時(4)=を誘拐し河川敷で殺害、遺体を捨てたとされた。
足利園児誘拐殺人事件 平成2年5月、栃木県足利市のパチンコ店に父親と来ていた保育園児松田真実ちゃん=当時(4)=が行方不明になり、近くの渡良瀬川河川敷で遺体で見つかった。県警は3年12月、DNA鑑定を根拠に菅家利和受刑者を逮捕。菅家受刑者は一審の公判途中から無罪を主張した。公判では自白やDNA鑑定の信用性が争点となり、弁護側は上告審で菅家受刑者と被害者の下着に付いた体液のDNA型が一致しない疑いがあるとする鑑定書を提出したが、12年7月に上告を棄却され無期懲役が確定した。

