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検察側・弁護側にも無関心…求刑に畠山鈴香被告
外では横なぐりに吹き付ける雪が舞う秋田地裁で、午前10時半から始まった畠山鈴香被告の論告求刑公判。いつもと同じ黒ジャケットと黒ズボン姿で現れた鈴香被告は、検察側から次々と浴びせられる弾劾の言葉にも、弁護側から発せられる情状の言葉にも、ほとんど無関心な様子で前を見据えた。死を持って罪を償うよう求められた瞬間も、表情を変えることはなかった。
法廷には、初公判から傍聴を続けてきた米山豪憲君の父、勝弘さん(41)と母、真智子さん(40)の姿も見られた。にこやかにほほ笑む豪憲君の遺影を掲げ、2人は時折、鈴香被告に鋭い視線を投げかけた。
検察側、弁護側双方は、これまで争ってきた彩香ちゃんに対する殺意の有無や、豪憲君殺害時の責任能力、捜査段階での自白の任意性などについて、この日も主張をぶつけ合った。
豪憲君の死体遺棄容疑は認めながらも、殺害は認めないという逮捕時の不可解な自供から始まり、供述を二転三転させてきた鈴香被告。公判に入っても矛盾点の多い発言を繰り返した。ときに「下着の中にたばこを隠し、自殺しようとした」などと話して関係者を驚かせ、彩香ちゃん事件についても捜査段階の自白を覆した。
検察側は論告で、そんな被告を「反省、悔悟の情など微塵(みじん)もない」「冷酷な人間性の発露」と断罪。一方、弁護側は最終弁論で、捜査段階で容疑を認めたことについて「検察に洗脳されていたような状況だった」と主張し、捜査批判を強めた。
最後に、藤井裁判長に促され「米山さん一家に、大事な家族を奪ってしまい、本当に申し訳ありませんでした。地域の皆さまにも不安や恐怖を与えてしまい、申し訳ありませんでした」と短く謝罪の意を表した鈴香被告。閉廷後は豪憲君一家に頭を下げることも視線を向けることもなく、母親と弟へ一瞬だけ顔を向け、姿を消した。