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【法廷から】薬物依存から脱却を 自ら110番 (1/2ページ)
東京地裁で行われる刑事裁判で相変わらず多い罪名が、覚せい剤取締法違反だ。覚醒(かくせい)剤は常習性が強く、「やめたい」と思ってもなかなかやめられないという。薬物依存からの脱却を手助けする施設などもあるが、今回紹介する被告は、自ら警察に自首することで脱却へのきっかけをつかんだ。
同法違反(使用)の罪に問われた女性被告(33)の初公判が18日、東京地裁で開かれた。
起訴状などによると、被告は平成19年12月8日、自宅マンションで覚醒剤をあぶって吸飲。その後妄想が激しくなって恐怖心がわき、覚醒剤をやめたいと思って自ら110番通報し、現行犯逮捕された。罪状認否で被告は「間違いないです」と起訴事実を認めた。
上下青色のジャージー姿。覚醒剤の影響か、生気のない青白い顔。
検察官の冒頭陳述によると、無職で独身。1人で都内のマンションに住んでいた。前科はない。覚醒剤は平成19年11月、東京・渋谷のセンター街でイラン人風の男から1袋5000円で買っていた。それ以前にも100回くらい使用していたという。
被告人質問で本人が語ったところによると、覚醒剤に手を出すようになった経緯は、次のようなものだ。
被告は幼いころ、父親と同居していたが、両親の離婚をきっかけに友人の家を転々とするようになった。キャバクラ、ホステスなど職を転々とし、一時期、風俗店に勤務。仕事や人間関係で疲れ、嫌なことを忘れたいとの思いから、18年夏ごろから覚醒剤に手を出した。
同年12月ごろに風俗店を辞めてからは、自宅にひきこもる生活になった。生活費は実父が負担してくれたが、その金で覚醒剤を購入していた。
弁護人「自分で110番したのはなぜですか」
被告「覚醒剤をやめたかったから」
弁護人「なぜやめたいのですか」
被告「友達からも見捨てられて、自分ではどうにもならなかった…」