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薬害肝炎の相談電話がパンク状態 政府の公報不足に苦情も
C型肝炎感染の危険性がある汚染血液製剤の医療機関納入先リストが政府広報で配布された17日、厚生労働省が設けた電話相談窓口は終日、回線がパンク状態になったほか、民間団体の相談電話も鳴りっぱなしに。政党本部にまで苦情電話が入るなど、肝炎問題に国民的関心が集まった。また、再調査で医療機関のカルテ保管状況が実態と大きくずれていたことも判明。厚労省のずさんな調査が明らかになった。
フリーダイヤルの相談窓口を設置した厚労省では、午前9時半の開始と同時に「私も肝炎ではないか」「検査はどこで受けられるのか」といった電話が殺到。用意した20回線は終日ほとんどつながらない状態となった。
電話は各政党にもかかり、自民党本部には「厚労省の窓口がつながらない」といった苦情が寄せられた。民主党は所属国会議員の事務所に問い合わせが相次いだため、対応マニュアルを配布するほどだった。
政府広報自体が「入っていない」との苦情も新聞各社や厚労省に寄せられた。対象74紙の推定発行部数が4500万部に対し、3000万部しか用意しなかったのが原因で、厚労省は「推計が甘かった」(血液対策課)としている。
一方、民間団体では昨年末から相談電話が急増。C型肝炎患者21世紀の会(京都)代表、尾上悦子さんは「午前8時から午後11時まで相談が絶えない。救済法が成立した後は『10年前に肝がんでおじいちゃんが亡くなった』といった投薬の証明が難しいケースの相談が多くなった」と語る。
リストは平成16年12月に一度、公開されている。薬害肝炎全国弁護団はカルテ保管状況が「なし」とされた場合でも実際には存在するケースもあり、「あきらめずに病院へ問い合わせて」と話している。
厚労省は17日からカルテの保管状況などを再調査した更新リストをホームページで公開。旧リストでカルテ「なし」でも、最新リストで一部でも存在していたケースが東京都内だけでも約50件あり、16年調査の精度が問われる事態に発展しそうだ。
厚労省の電話相談は平日午前9時半〜午後8時まで、フリーダイアル0120・509・002。