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【法廷から】脅迫妻も浮気性の夫の被害者? (1/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
「浮気は男の甲斐(かい)性」という言葉がある。誰もが知っている言葉だが、実際にはそんな行動をとると、周囲を不幸の連鎖に巻き込むこともあるようだ。
夫の前妻の勤務先に「殺せ」などと書いた手紙を送りつけたとして、脅迫罪に問われた女性被告(29)の初公判が15日、東京地裁で開かれた。
起訴状などによると、被告は平成18年9月26日、東京都内の自宅マンションからお茶の水まで電車で移動し、「○○(夫の前妻の名前)殺せ殺せ殺せ」と書いた手紙をポストに投函(とうかん)、前妻の勤務先に送りつけた。被告は裁判官からの人定質問に、かすれそうな弱々しい声で答え、起訴事実を認めた。公判中も、終始うつむき加減だった。
いきなり「殺せ」などと書かれた手紙を送られたら、誰でも恐ろしくなる。被告の行為は罪に問われても仕方がないと思うが、法廷でのやりとりを聞くと、その原因はどうやら夫の浮気にあったようだ。
この日は、被告の父親と夫が、情状証人として証言台に立った。
被告の父親は、弁護人の質問に「(被告は)熟慮せずに行動する短気なところ」があると答えたが、「高校時代からボランティア活動をしていて、老人、子供に親切だった」とも話した。
以前勤務していた幼稚園での勤務態度もまじめで、「朝早くから出勤し、夜なべで教材を作ったりしていた」という。
「大事に育てられてきたが、あなたに結婚を反対されたことで、夫の浮気を相談できず追いつめられていたのではないか」。検察官にこう問われると、父親は「打ち明けられなかったことはあると思う」と述べ、今後は家族で支えていくことを約束した。