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【冒頭陳述=検察(2)】「私は転んでもただでは起きない」と歌織被告 (1/2ページ)
(2)歌織被告が有利な条件で離婚しようと考え始めた状況
平成17年7月、夫の祐輔さんと夫婦関係に関する公正証書を作成し、夫婦間で有利な立場を手に入れた歌織被告。同年9月ごろには、祐輔さんの勤務先で借りていた東京都渋谷区富ケ谷のマンションに、祐輔さんとともに転居しました。ここが事件の犯行現場となりました。
そのころから、歌織被告は祐輔さんの浮気を疑い、祐輔さんへの憎しみを深めていきました。「いずれ祐輔に金銭的な余裕ができた段階で、公正証書を盾に離婚の話し合いを進め、自分に有利な条件で祐輔と離婚してやろう」と考えていました。
友人にも「今はお金がないので、まだ離婚するときではない。いかに自分が有利な条件で離婚できるか考えている。そのときまで待つ」などと打ち明けたことも。また、祐輔さんと夫婦げんかをした際、仲裁にやってきた友人には「離婚はする。でも、私がこの人の尻をたたいて、今の会社に入り、これだけの名誉や収入を得るようになったのに、どうして私だけが泣きを見て別れなくちゃいけないの。私は転んでもただでは起きない」などと話していました。
(3)歌織被告が有利な条件で離婚をしようと計画していた状態
ところが、18年に入るころには、祐輔さんが歌織被告に対し、「なぜ浮気が悪いんだ」などと開き直る態度をとることもあり、歌織被告は「祐輔さんとの力関係が逆転し始めている」と不安を感じていました。歌織被告は力関係を元に戻さないと、自分に有利に離婚の話し合いを進め、経済的に有利な条件で祐輔さんと離婚することができないと考えました。
ただ、このころはすでに祐輔さんによる歌織被告への暴力がなくなっていたため、歌織被告は祐輔さんの暴力を離婚原因として多額の慰謝料を請求することができなくなっていました。そのため、歌織被告はそれ以外で離婚する際に自分に有利となる証拠を手に入れようと考え、祐輔さんの携帯電話の履歴を調ベるなどして、祐輔さんの浮気の証拠をつかもうとしました。
離婚する際の有利な条件として、祐輔さんのボーナスが出るまで離婚をがまんし、ボーナスが出たらまずはそれを取り上げようと考えるとともに、祐輔さんに歌織被告名義でマンションを購入させ、離婚の際にはこれを自分のものにしようと考えていました。
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