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DV根深い実態、原因複雑で深刻化 三橋被告初公判

2007.12.20 10:33
このニュースのトピックス渋谷バラバラ殺人 セレブ妻公判

 東京都渋谷区の会社員遺体切断事件で、殺人と死体損壊などの罪に問われた三橋歌織被告(33)は、夫の祐輔さん=当時(30)=からDV(配偶者間暴力)を受けていたことを犯行動機の1つに挙げた。国の調査では、女性の4人に1人にDV経験があるという結果が出ている。

 内閣府が平成17年、全国の20歳以上の男女に行った調査では、女性の約26・7%が、配偶者から殴られたり、けられたりという暴力を受けたと回答した。14年の調査の約15・5%から大幅に増加している。

 東京都によると、暴力防止と被害者保護を定めたDV防止法に基づいて設置された「配偶者暴力相談支援センター」に寄せられる相談件数は昨年度、約8800件に上った。ほとんどの相談者は女性だった。

 都は、被害女性を一時的に保護するシェルター(一時保護所)を都内で数カ所設置。このほか、民間シェルターも10カ所が活動している。

 しかし一時保護されたケースは昨年度で643件。相談件数の1割にも満たない。家族問題の相談を受ける「東京家族ラボ」を主宰する池内ひろ美さんは「多くの女性が精神的な圧迫や経済的な問題で、現状からすぐに逃げ出せないのがDVの根深さ」と指摘する。

 しかし、DVの原因は多様だ。一方的な男性からの暴力がある一方、 「女性が男性を追いつめた結果、暴力をふるわれるケースなどもある」(東京都)という。

 こうした場合、男性側が「自分も心を痛めており被害者だ」と反論することもある。都では「家庭内の事情は複雑で見えにくいことが、DVをより深刻にしている。しかし、暴力は絶対に許されない」と話す。

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