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【法廷から】児童ポルノで傷負う少女たち

2007.12.13 11:00
このニュースのトピックス法廷から

 少女たちの本当の苦しみが分かっているのだろうか−。

 11、12日の両日、児童ポルノ禁止法違反やわいせつ図画販売目的所持などの罪に問われた23歳〜48歳までの7人の男性被告の初公判を東京地裁で傍聴した。

 起訴状によると、被告らは、昨年8月から今年9月にかけて都内のマンションで、女児の性行為や男女の性交場面を撮影したわいせつなDVDを所持。それらを販売するためにインターネット上にホームページ(HP)を開設、注文を受け付けてDVDを複製、発送していた。7人は、DVDの発送やHPの作成、更新など、それぞれが役割分担をしていた。

 検察側は論告で、被告らが警察の摘発を逃れるためにHPを20件開設、入金のための郵便口座を7つ管理していたことや、その口座に1億円を超える入金があり、リーダー格の31歳の被告の報酬が約3500万円に上ったことなどを明らかにした。また、わいせつなDVDに映っていた女児が、4歳〜12歳であったことも明かした。

 それぞれの被告は被告人質問で、女児が性行為を強要される画像を初めて見たときの感想を聞かれ、こう答えた。

 31歳被告「最初に少女の画像を見たときは、さすがに辞めようと思った」

 30歳被告「ひどいことをしていると思った。見ていられませんでした」

 24歳被告「お菓子をもらってだまされて(行為に及び)、中には泣いている子もいた。かわいそうだと思った」

 いずれも、女児の苦しみを感じているかのような供述をした。

 一方で、いずれの被告もそうした思いに反して、犯行に加担し続けた。その理由は、

 24歳被告「正直、お金が欲しかった」

 23歳被告「自分でマンションを借りるためだった」

 借金返済などのための資金稼ぎの目的だったという。

 被告らは、検察官に「なぜ今回の件で、わいせつ図画販売目的所持などとは別に児童ポルノ禁止法で処分されるのか分かりますか?」と問われ、こう答えた。

 23歳被告「逮捕されたときは、分かりませんでした」

 48歳被告「単純にわいせつの違反としか考えてなかったので、最初(逮捕時)は理解できませんでした」

 31歳の被告は、同じ質問を受けてただ沈黙するだけだった。

 「被害を受けた少女らは、大人になってその意味が分かったとき、再び深く傷つくことがある」。検察官は、被告らに厳しい口調で指摘した。被告らには、女児が将来、さらに深く傷つくということが見えていなかったようだ。

 31歳の被告は、「インターネットを見て同じようなサイトがいっぱいあったので、捕まらないと思った。ロリータ系の方がよく売れた」と供述。実際、ネット上には同系列のDVDを通信販売するサイトがあふれかえっている。購入者もきっと、被告らと同様、時間が経つに連れて増す女児たちの心の傷に気付いていないのだろう。

 論告で検察官は、リーダー格の31歳の被告に懲役3年6月、罰金500万円という7人の中で最も重い求刑をした。判決は今月26日と27日、東京地裁で。

    (西尾美穂子)

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