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【法廷から】年末に刑務所に入りたがる面々 (2/2ページ)

2007.12.5 11:28
このニュースのトピックス法廷から

 上下黒の運動着で入廷し、緩慢な動きと抑揚のない声で供述を繰り返した被告は、そうした親の苦しい胸の内を聞いたときでさえ視線を変えず、動揺した様子を示さなかった。

 「もう二度と同じことを繰り返さないという意気込みは示せる?」

 弁護人から問われると、被告は「今回で(刑期を終えれば)もう年齢も40くらい。人生も半分終わっちゃったんで、残りは真っ当に生きたいと考えています」。被害者や両親に対する言葉はなかった。

 また、「捕まって獄中生活を送っている今の気持ちは?」と聞かれ、「社会にいて生活保護を受けた生活の方がよかった」と供述した。

 「前の事件でも所持金がなくなっての犯行でしたね?」

 検察官がそうと聞くと、被告は「そうでした」。「その時も二度と同じことをしないと言いましたね? 仕事を見つけると言いましたね?」と問い詰められると、「はい」とあっさりと認めた。検察側は懲役10月を求刑した。裁判官は最後に被告に対し厳しい口調で、「あなたには累犯前科があるので執行猶予というのは無理ですが、出てきたらしっかりやりなさいよ」

 年末に捕まる人は、刑務所で出る年越しそばを狙ってるんだ−。前出の警察官は、こうも言っていた。もし、これも本当だとしたら、塀の外でしっかり働けば思う存分食べられると教えてあげたい。

(西尾美穂子)

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