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【法廷から】年末に刑務所に入りたがる面々 (1/2ページ)

2007.12.5 11:28
このニュースのトピックス法廷から

 年末に近づくにつれ、軽犯罪で捕まって刑務所に入りたがる人が増える−。以前、ある警察官から聞いたこの嘆きは、どうやら本当らしい。4日、東京地裁で器物損壊罪に問われた住所不定、無職の男性被告(38)の初公判を傍聴した。

 被告は今年10月、都内のマンガ喫茶で、男性従業員の目の前でグラス7個を床に投げつけて割り、使用していた個室のアームライト1本を根本から折っていた。店の被害額は約1万円。営業中の犯行に、店長は「店の評判も落ちた。もう二度と同じことを繰り返さないように厳重に処罰してください」(法廷で読み上げられた供述調書)と、怒りをあらわにした。

 被告は詐欺罪での刑期を終えて今年4月に刑務所を出所。1カ月15万円の生活保護を受けていたが、今年10月にはそのすべてのお金をパチンコに費やし、家賃が払えずに住む場所も失った。被告の犯行動機は、「金もなかったので、悪いことをすれば食うものと寝るところに困らないと思った」(供述調書)からだという。それを聞いた裁判官は思わず「はぁ」と溜息をついた。

 検察側は、被告の父親と公判前に電話でやりとりした内容も明らかにした。父親は、「ここ数十年いろいろな努力をしたが、結局犯罪の道を歩んでしまいました。もう一切かかわりたくない。親として息子には重い刑を下し、一生刑務所で暮らしてほしい」と悲痛な思いを吐露している。

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