MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

【法廷から】「風俗嬢の自分探し」再出発うながす裁判官、検察官、弁護人 (2/2ページ)

2007.11.7 11:38
このニュースのトピックス法廷から

 借金の肩代わりをしたとされる女性については、「アユ」という名前が分かっているだけ。「そういう知り合いは、信用できる人だと思いますか」。検察官がさとすように聞くと、被告は何も答えられず、タオルで何度も涙をぬぐった。

 「長い間、施設で育ってきたのは気の毒とは思うけれど…」

 裁判長がこう気づかったように、被告の半生は、恵まれていたとは言い難い。

 被告が法廷で語ったところによると、幼いころに母親と離れ、3人の兄とともに施設で育った。母親の行方は、今もわからないままだ。

 施設を出てからは、いくつか仕事に就いたものの長続きせず、その後は「風俗店を転々としながら、その場しのぎの生活をしてきた」。兄たちとは、今では全く連絡が取れないという。被告は、「社会復帰したら祖母がいる九州に帰り、働きながらお母さんを探したい」と述べた。

 「あなたの生活について、もう少し弁護士さんと話し合って下さい。裁判は続行とします」

 裁判長は、被告の親族や生活の見通しが明らかになるまで、結審を見合わせることを決めた。

 「この法廷に来る人達の中にはね、本当に身寄りがないという人もいます。そういう人でも、頑張って再出発していくんです」

 裁判長がかけた言葉はあたたかかった。被告が家族の絆(きずな)を取り戻し、人生の再出発ができるよう願うばかりだ。(菊地剛)

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。