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《法廷から》プライド高き検事のつまずき (1/2ページ)
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検察官だった男が被告として法廷に立った。
26日、東京地裁。今年3月、担当していた強制わいせつ事件の告訴取り下げ書を偽造したなどとして、有印私文書偽造・同行使などの罪に問われた元東京地検検事、斎藤諭被告(40)の初公判が開かれた。
被害者の無念を心に刻み、時には取り調べで容疑者に厳しく接するのが検事だ。弱腰では務まらない。その職務を、斎藤被告は13年間務めてきた。被告人席で犯行動機を聞かれ、「自分自身の心の動き、心理状態にあまりに無頓着だった」と、率直に弱さを吐露した。
検察側冒頭陳述などによると、斎藤被告は、4月に東京地検から札幌地検への異動を控え、後任者へ事件処理を残さないようにと体裁を気にしたことから、書類の偽造を思い立ったという。
弁護人「上司に相談すればよかったんじゃないか?」
被告「当時は何でも自分で抱え込んでしまった。事件処理も自分で何とかしないといけないと思ってしまった」
被告はプライドが高い男だったようだが、それが悪い方に作用した。職場での体裁を気にするあまり、「当時の心理状態はタコツボに入り込んだ感じ。広い視野で見つめられなくなっていた」という。