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【法廷から】華麗なる作り話、あなたなら? (1/2ページ)
このニュースのトピックス:法廷から
国連、皇族、ドイツ、チベット、カナダ…。こんな言葉がちりばめられたもうけ話を、本当に信じてしまうのだろうか。
実に手の込んだ詐欺事件の判決公判が24日、東京地裁で開かれた。
架空の話で知人男性を信用させ、1000万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた柴田正毅被告(63)。判決は懲役2年6月の実刑と、この種の事件の初犯としては異例の重さだった。
起訴状によると、柴田被告は平成12年1月ごろ、被害者に「皇族からドイツ国債を譲り受けるため、現金1000万円が必要。手元に現金がないので貸してほしい」と、自分が皇族と関係あるかのように装い、借金の話をもちかけた。
さらに、被害者を信用させるために利用したのが、国連の名前とカナダの銀行だった。
「自分は国連の職員で、カナダの銀行に2億円を預けている」。被害者はこの言葉を信じて1000万円を用意した。
こんな話に本当にだまされるのだろうかと思ってしまう。ところが、確かにカナダの銀行に口座はあった。法廷で読み上げられた判決文によると、詳細はこうだ。
柴田被告は現金1000万円と引き換えに、被害者に額面17万5000カナダドルの小切手を手渡した。小切手の払い出し口座は、カナダにある銀行のバンクーバー支店の柴田被告名義となっていた。当時の日本円で1350万円相当だったというから、被害者が信じたのも無理はないかもしれない。