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【法廷から】自分と向き合ってほしい (1/2ページ)
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「精神的ストレスが重なり、自殺しようと思って覚醒(かくせい)剤を使いました」
覚醒剤取締法違反の罪に問われた男性被告(38)は16日、東京地裁の法廷で、青白い顔で力なくこう答えた。
被告は、同罪で3月に有罪判決を受けたが、その執行猶予期間中の8月に再度覚醒剤を使用したとして起訴された。
被告が自殺しようとした理由。それは、病気だった。被告は肺がんのため、肺の約2分の1を切除する手術を受けていた。
被告の供述によると、肺がんは4月、更生を誓って釈放されてから間もなく見つかった。「やっと出られたと思ったら、入院、手術となり、退院できたのは5月半ばでした」。手術は成功したが、医師から今後運動はできないと告げられた。「この先、仕事ができないと思うと、不安でストレスがたまっていった」という。
加えて、がん再発の心配や覚醒剤使用の後遺症で、「警察が自分をつけ狙っているような妄想」に悩み、家族との不和につながって「内妻の隣で死んでやろう」と考えた。使用した覚醒剤は、前回逮捕された際に押収を免れたものだという。
被告は入廷時に胸のあたりに手を当て、顔をゆがめて傍聴席の内縁の妻へ目配せをした。顔色も悪く、体調が優れないのは傍目からも明らかだった。再起を誓った直後のがん発症は気の毒ではあった。ただ、それを差し引いても、被告の言い分は自己中心的と思わざるを得なかった。