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悲痛な遺書が「暴言」記録 パワハラ自殺で労災認定
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上司の激しいパワハラにより自殺に追い込まれたことが15日の東京地裁判決で認められた会社員の男性は、上司の係長から受けた暴言を書き留めた悲痛な遺書を残していた。係長の暴言に追い詰められ、自信や気力を失い、自らを責めながら死を選んだ心境が、切々と記されている。
この遺書が、裁判では事実認定に大きな役割を果たした。遺書は家族のほか、上司の係長、営業所長あてなど計8通。一部は自殺する約2カ月前から書き始められていた。
「居るだけでみんな迷惑」「車のガソリン代ももったいない」。所長にあてた遺書には、日ごろ、係長から浴びせられた暴言の数々が連なる。
こうした係長の言葉の後には、「元気もなくなり自分の欠点ばかり考えてしまい、そんな自分が大嫌いになってしまいました」「自分の努力とやる気が足りないのだと痛切に感じました」と、自分自身を責める文言が続いた。
また、妻や幼い子供2人を残して死を選ぶことについては「家族の事を考えると大馬鹿者ですが、どうにもなりませんでした」と、当時の切迫した感情にも触れていた。男性は自殺前、母子手当や生活保護の受給方法をインターネットで調べていたという。
判決は、遺書について「信用性が高い」として係長の暴言を認めた上で、鬱病(うつびょう)の症状である悲観的思考などが表れていたことから、係長による暴言を始めとしたパワハラが原因で鬱病を発症したと判断した。
遺書の最後には「所長の期待を裏切ってすみません。この忙しい時期に勝手な事をして本当にごめんなさい」とつづられている。最後まで自身を責める、悲痛な男性の姿が浮かび上がる。