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渋谷の妹殺人「180秒首、締めた」 父親は妹の生活態度語る
東京・渋谷の裕福な歯科医師宅で、妹を殺害した上に遺体を切断するというショッキングな事件を起こし、世間に衝撃を与えた武藤勇貴被告(22)は、東京地裁で31日に開かれた初公判で起訴事実を認めた。両親が「優しく、家族に暴力を振るったことは一度もなかった」としていた勇貴被告は、被告人席で身動きすることなく、妹の亜澄さんを殺害するに至った経緯を詳述する検察官の言葉に耳を傾けた。
勇貴被告は白のシャツに紺色のズボン姿で入廷。秋葉康弘裁判長に証言台の前に促されると、「よろしくお願いします」と一礼した。
名前を尋ねられると「武藤勇貴と申します」と、はっきりした口調で述べた。現住所は「東京拘置所にいます」と語り、犯行のあった渋谷区内の住所は、口にしたくないような様子だった。
「ドラマで180秒首を絞めれば人は死ぬという場面を見たような記憶があったことから、1から180まで数えながら(亜澄さんの)首を締め続けた」
検察官の朗読する冒頭陳述が、亜澄さん殺害の場面に至ると、被告人席に座った勇貴被告は時折、肩で大きく息をしながら目をつむり続けていた。
関係者によると、勇貴被告が拘置されている東京拘置所には、両親や兄が接見に訪れ、差し入れなどをしている。今年1月に逮捕されてから拘置が続いているが、体調も崩していないという。
勇貴被告は、接見した弁護人の前で「マスコミの取材で仕事ができなくなってしまうのではないか」などと、両親を気遣っていた。
一方、亜澄さんに対して「傲慢(ごうまん)だ。ヒステリックだ。恩知らずでわがまま」などと厳しい言葉を浴びせたこともあった。また、「亜澄の頭の上にタオルを乗せて血を止めている夢を見た」などと話し、涙ぐんだこともあったという。
弁護人によると、初公判で証人出廷する両親と兄は、勇貴被告に厳しい処罰感情を抱いていないという。