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事件
「夫の死、無駄にならなかった」京都市立中教諭の過労自殺を認定 大阪高裁で遺族側が逆転勝訴
2012.2.23 21:14
平成10年に京都市立下鴨中学校の教諭だった角隆行さん=当時(46)=が鬱病となり自殺したのは過労が原因だとして、妻の奈弥子(なやこ)さん(56)が公務災害の認定を求めた訴訟の控訴審判決が23日、大阪高裁であった。紙浦健二裁判長は原告側敗訴とした1審京都地裁判決を取り消し、公務外災害とした認定を取り消した上で、地方公務員災害補償基金に公務災害認定を義務づける逆転判決を言い渡した。
原告代理人によると、過労死をめぐる訴訟で、改正行政事件訴訟法に基づく義務づけの訴えが認められたのは初めてという。
紙浦裁判長は判決理由で、角さんの10年4~10月の時間外勤務は計528時間に上っていたとした上で、心理的負担が過重で鬱病を発症したと指摘。「公務と自殺には因果関係があり、公務災害と認定すべき」と判断した。
判決によると、角さんは10年10月に鬱病と診断され、休職中の同12月に自殺。奈弥子さんの請求に対し、同基金京都支部は17年12月、公務外災害と認定した。
判決後に会見した奈弥子さんは「夫の死が無駄にならなくてよかった」と話した。同基金京都支部は「判決をよく読んで今後の対応を検討したい」としている。
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