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【JR脱線事故4年】涙で声を絞り出し慰霊のことば 息子を失った上田弘志さん

2009.4.25 11:57
このニュースのトピックス鉄道事故
【JR脱線事故4年】事故現場を訪れた人たち=25日午前9時32分、兵庫県尼崎市(飯田英男撮影)【JR脱線事故4年】事故現場を訪れた人たち=25日午前9時32分、兵庫県尼崎市(飯田英男撮影)

 「慰霊のことば」を読み上げた神戸市北区の福祉施設職員、上田弘志さん(54)は、登壇して間もなく涙が止まらなくなった。左胸に手を当て、何度も深呼吸を繰り返し、犠牲になった次男の昌毅さん=当時(18)=に語りかけるように、声を絞り出した。メッセージは「息子へ」だった。

 事故の1カ月前、「釣りに行きたい」と言った昌毅さんに、弘志さんは「少し暖かくなったら」と約束した。その約束は果たされなかった。

 事故後、体重は20キロ減り、突然意識を失って倒れるようになった弘志さんだったが、最近、少し変化があった。きっかけは釣りだった。昨年9月、仲間2人に釣りに誘われ、10年ぶりに竿(さお)を握った。晴れることがなかった心が少し楽になるのを感じた。2カ月後には妻と三男の3人で釣りに出掛け、「兄ちゃん(昌毅さん)やったら、ちょっと釣れないだけで『もう帰ろ』と言ったやろうな」と笑い合った。

 「かなうならあのころに戻りたいと思いました」と祭壇に語りかけた弘志さん。慰霊の言葉の最後に力を込めて言った。

 「2度と悲惨な事故は起こさないでほしい。これ以上、私たちのような悲しい思いをする人をつくらないでください」

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【JR脱線事故4年】事故現場を訪れた人たち=25日午前9時32分、兵庫県尼崎市(飯田英男撮影)

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