[PR]
ニュース: 事件 RSS feed
【JR脱線事故4年】涙で声を絞り出し慰霊のことば 息子を失った上田弘志さん
このニュースのトピックス:鉄道事故
「慰霊のことば」を読み上げた神戸市北区の福祉施設職員、上田弘志さん(54)は、登壇して間もなく涙が止まらなくなった。左胸に手を当て、何度も深呼吸を繰り返し、犠牲になった次男の昌毅さん=当時(18)=に語りかけるように、声を絞り出した。メッセージは「息子へ」だった。
事故の1カ月前、「釣りに行きたい」と言った昌毅さんに、弘志さんは「少し暖かくなったら」と約束した。その約束は果たされなかった。
事故後、体重は20キロ減り、突然意識を失って倒れるようになった弘志さんだったが、最近、少し変化があった。きっかけは釣りだった。昨年9月、仲間2人に釣りに誘われ、10年ぶりに竿(さお)を握った。晴れることがなかった心が少し楽になるのを感じた。2カ月後には妻と三男の3人で釣りに出掛け、「兄ちゃん(昌毅さん)やったら、ちょっと釣れないだけで『もう帰ろ』と言ったやろうな」と笑い合った。
「かなうならあのころに戻りたいと思いました」と祭壇に語りかけた弘志さん。慰霊の言葉の最後に力を込めて言った。
「2度と悲惨な事故は起こさないでほしい。これ以上、私たちのような悲しい思いをする人をつくらないでください」
このニュースの写真
関連ニュース
- 【JR脱線事故4年】自分が設計の一端を担った電車だった 弟を亡くした石井努さん

- 【JR脱線事故4年】「ほんの少しだが前向きになった」妻を亡くした西野道春さん

- 【JR脱線事故4年】追悼慰霊式での石井努さんのことば(要旨)
- 【JR脱線事故4年】「しっかり照らして」と照明家の息子亡くした父

- 【JR脱線事故4年】乗客らもさまざまな思い

- 【JR脱線事故4年】「妻のありがたさ身に染みる」石川悦治さん

- 【JR脱線事故4年】妻を亡くした新城さん「恐怖を想像しない日はない」
- 【JR脱線事故4年】追悼式での山崎正夫・JR西社長のことば(要旨)

- 【JR脱線事故4年】事故現場に遺族、負傷者ら続々

- 【JR脱線事故4年】午前9時18分…哀悼の警笛 追悼慰霊式営まれる


