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【友と歩む】JR脱線事故4年(4)受け継いだ「強気」支えに (1/2ページ)

2009.4.23 23:17
このニュースのトピックス列車事故
近大ボート部時代の木下和哉さん(後列左)と岩永大さん(後列左から2番目)近大ボート部時代の木下和哉さん(後列左)と岩永大さん(後列左から2番目)

 平成18年5月、滋賀県大津市の県立琵琶湖漕艇(そうてい)場で開かれたボート大会「朝日レガッタ」。滑るように湖面を疾走した近畿大のボート部5人のクルーの肩には、1年前の大会直前にJR福知山線脱線事故で命を落とした親友、木下和哉さん=事故当時(22)、兵庫県三田市=を追悼する水色のリボンが揺れていた。舵手としてこぎ手にげきを飛ばし、レースを指揮した主将の岩永大さん(24)=大阪市阿倍野区=はそんな光景を特別な思いで見つめていた。

 あの日、3回生だった岩永さんは通院先の病院の待合室で事故を知った。部員は昼過ぎに大学に集合し、漕艇場近くの合宿所に移動する予定だったが、木下さんは一向に姿を見せない。携帯電話を何度鳴らしてもつながらず、嫌な予感を抱えたまま、遠征に向かった。

 3日後、106人目の「最後の犠牲者」として木下さんの遺体が見つかった。部員は悲しみにくれた。

 クルーが5人の「舵手つきフォア」は、こぎ手の呼吸が合わなければ真っすぐ進むことも困難な競技だ。木下さんの代わりはいない。チームは棄権を余儀なくされた。

 冷静沈着な木下さんとムードメーカーの岩永さんが初めて同じボートのクルーとなったのは事故半年前の16年9月。性格的には正反対に近いが、不思議と気が合った。週の半分は大阪市内の合宿所で寝食を共にし、ボートや恋愛の話で盛り上がった。

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近大ボート部時代の木下和哉さん(後列左)と岩永大さん(後列左から2番目)
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