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【震災14年】「20歳の桜子は…」 あの日逝った太陽のような少女 (1/2ページ)
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太陽のような少女だった。神戸市東灘区の呉服商、加賀幸夫さん(74)の孫、桜子ちゃん=当時(6)=は14年前の阪神大震災で崩れた家の下敷きになり、短い生涯を閉じた。人なつっこく誰からも愛された女の子は、地震がなければその年の春に小学生となり、12日には成人式を迎えるはずだった。新品の学習机に座ることも、晴れ着に袖を通すこともかなわなかった。幸夫さんは「二十歳(はたち)の桜子なんて…。困ったな、ちょっと想像もつきません」。地震は一瞬で、家族の幸せを永遠に奪った。
「成人式用の着物のダイレクトメールが届くんです。業者からの電話もかかってきますしね」。母親の翠さん(53)は悲しいともくやしいともつかない、複雑な表情を浮かべた。
桜子ちゃんの父親がわりだった幸夫さんは、孫がまだ小さいころから、美しい草色の反物を成人式のために用意していた。着物に合う、桜柄の小さなバッグもあった。反物は知り合いの手に渡り、バッグは使われないまま、子供部屋にそっと置かれている。
あの日、激しい揺れで木造2階建ての自宅が倒壊。家族全員が生き埋めになった。ただ一人犠牲になった桜子ちゃんはいつものように、幸夫さんの隣で寝ていた。「じいちゃんくるしい」。すぐそばで小さな命が消えていくのが分かったが、身動きがとれず、どうすることもできなかった。
「私が殺しました」
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