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【岩手・宮城内陸地震】復興目指す耕英地区 (2/2ページ)

2008.7.11 20:36
このニュースのトピックス地震
一時避難した耕英地区の菅原耕一さん。「捨てるわけにいかないから」と収穫した畑のイチゴと生花「ゼルヒニウム」を持ち帰っていた=宮城県栗原市一時避難した耕英地区の菅原耕一さん。「捨てるわけにいかないから」と収穫した畑のイチゴと生花「ゼルヒニウム」を持ち帰っていた=宮城県栗原市

■山に帰る

 「耕英の人たちには『山に帰る』『イチゴとイワナを守る』という大きな目標がある。それが住民の力になっているのだと思う」。こう話すのは、同地区で民間野外学習施設「くりこま高原自然学校」を運営する佐々木豊志さん(51)だ。

 佐々木さんは自然学校内で被災し、震災2日後の16日にようやく山を下りた。道路は寸断、電気も水も止まった。「自然学校の存続も難しいかもしれない…」

 失意の底にいた佐々木さんを救ったのは全国の仲間からブログに寄せられたメッセージだった。「できる限り支援したい」「手伝えることはないか」といった書き込みが、30件以上寄せられていた。

 「メッセージを読んで気付いたんです。1人ではないんだ、落ち込んでいる場合じゃないんだと」

 このとき、佐々木さんは平成7年の阪神大震災のことを思いだした。地震直後、神戸市東灘区の避難所でボランティア活動に参加。「手取り足取りで身の回りの世話をするのではなく、自立に向けた自治づくりをお手伝いした。結果的に、東灘区はほかの被災地に比べて自治が安定し、被災者の自立も早かったように思う」。この体験をもとに「耕英でもそれを目指したいと思った」。

 佐々木さんは「山に戻りたい、その気持ちがあればなんでもできる」という気持ちを心に刻み、「くりこま耕英復興プロジェクト」を立ち上げた。このプロジェクトの目標である耕英地区のイチゴとイワナを守り、全員で山に帰ることを目指し、連日アイデアを練っている。

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一時避難した耕英地区の菅原耕一さん。「捨てるわけにいかないから」と収穫した畑のイチゴと生花「ゼルヒニウム」を持ち帰っていた=宮城県栗原市
<社会部あて>耕英地区の住民が避難する「みちのく伝創館」では、連日「くりこま耕英復興プロジェクト」のミーティングが開かれている(今泉有美子撮影)
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