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「余震が恐い」疲れきった野宿の住民 雨中の野戦病院 「有毒物質発生」…飛び交うデマ
【四川省綿陽市北川県(中国中西部)=野口東秀】四川省●川(ぶんせん)を震源地とする四川大地震。省都・成都の北東約100キロに位置する綿陽市では、街全体が“野戦病院”のようになっている。数万人とも十数万人ともみられる住民が余震を恐れ、野宿をしている。路上では、雨にうたれた高齢者や乳飲み子を抱えた母親といった「災害弱者」が目を真っ赤にしていた。
「とにかくこの子が病気になるのが怖い。病院はけが人でいっぱいのはずだから」。まだ赤ん坊の子供を抱えた母親はそう話した。「雨が降り出したので、家に戻ってコートを取りに行くつもりだが、余震が怖いけど」
路上のどの顔も疲れ切っていた。だれもが「眠ることができなかった」と口をそろえる。ガソリンスタンドの屋根の下、公園、政府機関、レストランや店舗の軒下、駅前広場…。どこも住民でひしめき合っていた。郊外でもビニールシートをテントのように広げたり、雨になすすべがなく、傘だけで過ごしている子供たちも多い。
綿陽市だけで約7千人以上が死亡、同市北川県で建物の8割が倒壊と国営新華社通信は伝えた。繁華街のビルの外壁やガラスは崩れ落ち、被災者が破片でけがをしたのか、歩道には、血の跡が残る。「いつになったら家で寝れるの」。路上でシートを広げていた高齢者の横で5歳の女の子は、そう尋ねていた。
道路の寸断で徒歩で向かっている救助隊もいる。住民たちの間で「有毒物質が発生した」「○時に余震がある」などと、デマも多く飛び交っていた。
(●はサンズイに文)






