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耐震強度上回る、手抜き…? 中国・四川大地震

2008.5.13 20:45
このニュースのトピックス防災・交通安全
12日、四川省都江堰市で、地震のため倒壊した中学校から救出され、苦痛に顔をゆがめる負傷者(ロイター)12日、四川省都江堰市で、地震のため倒壊した中学校から救出され、苦痛に顔をゆがめる負傷者(ロイター)

 倒壊家屋50万戸余り。四川大地震では、建物倒壊が被害を拡大する原因になっている。日本の建築や地震の専門家に背景を聞いた。

 中国では地域ごとに耐震基準を設定。四川省も、新築物件はこの基準が適用されている。独立行政法人建築研究所国際地震工学センターの斉藤大樹上席研究員は、まず、「基準を上回る強い地震の力が建物に作用したのではないか」と分析。生き埋め被害が出ていることについては「中国などで一般的な鉄筋コンクリート製の建物の建築方法にも原因があるのではないか」と指摘する。

 斉藤氏によると、中国では、鉄筋コンクリート製のビルの間仕切り壁はレンガを積み上げる方法でつくるのが一般的。このため、壁に耐震性がなく、崩れたレンガで生き埋めになっている可能性があるという。

 一方で、中国各地で地震対策の調査をしている神戸大の大西一嘉准教授(都市防災)は、「伝統的な様式の民家では耐震強度基準に満たない住宅がかなりある。こうした住宅が崩れているようだ」と指摘する。四川省の真南の雲南省で調査したところ、少数民族は石やレンガなど手近な材料を使ってつくられた家に住んでいたという。漢民族の住宅は木造だが、柱と梁(はり)の接合が不十分で耐震強度は極めて弱かった。

 さらに、中国では鉄筋コンクリート製の建物を建築する際、鉄筋を抜くなどの手抜き工事もあるといい、大西准教授は「想定外の強い地震に加え、建物の強度不足が合わさって被害が拡大した」とみている。

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12日、四川省都江堰市で、地震のため倒壊した中学校から救出され、苦痛に顔をゆがめる負傷者(ロイター)
12日、四川省都江堰市の中学校で、地震のため倒壊した建物から救出される負傷者(ロイター)
四川省綿陽市北川県で、泣きながら避難する住民ら=13日午前(共同)
 地震による建物崩壊で負傷し、手当を待ちながら涙を流す小学生=12日、重慶市内(ロイター)
地震で学校が崩壊し、搬出された遺体の中から親族を捜す人たち。中国本土の聖火リレーはそれでも変更なしに実施されるという=13日、四川省都江堰市(AP)
四川省綿陽市で、地震の余震を恐れ屋外で寝る人たち=13日未明(共同)
大地震に見舞われた重慶市で、広場に避難した大勢の学生ら=13日(ロイター)
13日、中国甘粛省隴南市で、路上にベッドを出して休む地震でけがをした人たち(新華社=共同)
12日、地震に見舞われた四川省都江堰市で、病院の外に設けられた避難所で患者の世話をする人たち(AP)
四川省南西部では学校が倒壊。生徒たちの死に住民は悲嘆にくれた(AP)
四川省南西部の町では倒壊した小学校から女子生徒が救出された(AP)
四川省南西部では小学校が倒壊。がれきの山家ら救援隊が女児を助け出した(AP)

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