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【温故地震】都司嘉宣 越後三条地震(1828年) (1/2ページ)
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■「懲震●録」が記した惨状
文政11年11月12日(西暦1829年12月18日)の朝7時ごろ、新潟県越後三条付近を震央とする地震が起きた。
被災地は、三条を中心とする半径25キロほどの範囲だったが、震央付近での揺れは、きわめて強かったらしく、三条・燕・栄・見附・中之島・椿沢などでは、過半数の家屋が全壊した。現行の気象庁震度階だと震度7であったと推定される。
家屋の倒壊に伴う死者は三条で205人、燕で221人、見附で127人などと記録され、全体で約1700人ほどの死者を生じた。
家屋倒壊を伴う震度6弱以上の領域を地図上に描いてみると、興味深いことに、2004年中越地震の同じ領域とは重なり合わず、外接しあっていることが判明した。
この地震の様子を詳しく記録した文献として新発田領今町の町役人、小泉其明による「懲震●録(ちょうしんひろく)」(本間幸雄氏蔵・新潟市立新津図書館)があり、宇佐美竜夫氏による「日本の歴史地震史料・拾遺三」に紹介されている。