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黄砂の予報、3日先まで 予想濃度も対象に
日本列島に飛来する黄砂の予報について、気象庁は8日までに、翌日までだった予報期間を3日先まで延長したほか、地表付近での濃度も新たに対象とするなどの改善を加えた。
黄砂は東アジアの砂漠地帯で舞い上がった砂が西風に運ばれ、空が黄色くかすんで見える現象で、今月3日に広範囲で観測された。洗濯物を汚したり、視界不良で交通機関に影響したりするほか、大気汚染物質が含まれているとの研究結果もあり、環境、健康面への影響も指摘されている。
従来の予報は、翌日までの黄砂の予想範囲を示すだけだったが、新予報は6時間刻みで3日先まで、黄砂の予想濃度も色の濃淡で地図上に示す。
実際に気象台などで観測された場合は、ポイントごとに視程(水平距離の見通し)を「10キロ以上」から「2キロ未満」の4段階に色分けして示した地図を、同庁ホームページで公開する。
黄砂予報は平成16年にスタート。モンゴルから中国にかけて広がるゴビ砂漠周辺の風や気温、湿度、地面の状態など砂が舞い上がりやすい条件や、上空の風の状況から、日本への到達時期や濃度を推定。人工衛星のデータを使い、発生源にゴビ砂漠南方の「黄土高原」を加えた結果、予報精度が上がり期間延長などが可能になった。
気象台などでは黄砂を目視で確認するほか、機器によるエーロゾル(大気中の微粒子)観測を実施している。
黄砂 東アジア砂漠域から強風で舞い上がった砂が風に運ばれ、地上近くに浮遊しながら落下する現象。太平洋を渡り北米やグリーンランドに達したこともある。発生源の東アジアで植物が十分に育っておらず、土壌に水分が蓄えられていない春の発生が多く、日本では「土降る」として春の季語になっている。日本での年間観測日数は昨年は34日。発生源に近い韓国などでは深刻な大気汚染問題と認識されている。平成16年には、日中韓モンゴル4カ国の環境相による初の黄砂問題会議が東京で開かれた。


