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イージス艦衝突事故 海幕、大臣了承得ず聴取 次官一転「記録ある」
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千葉県・野島崎沖で起きた海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、海上幕僚監部が航海長を防衛省に呼び事情聴取した際、石破茂防衛相の了承を得ていなかったことが28日、分かった。また、事故発生の約4時間半後に、護衛艦隊司令部の幕僚長が海上保安庁に事前連絡せず、あたごに乗り込んでいたことも判明した。
石破防衛相は参院外交防衛委員会で、事故当日の19日に航海長を防衛省に呼んだのは海上幕僚長の判断で、海幕幹部が事情聴取を終えた同日正午前に報告を受けたと説明した。その後、石破防衛相は大臣室で航海長から事情を聴いた。大臣室での事情聴取について、石破防衛相は「密室でやるとか、限られた人間だけでやるのは駄目だと思ったので、自分の判断で決めた」としている。
一方、増田好平防衛事務次官は28日、大臣室で航海長から事情を聴いた際の記録がないとした発言を一転させ、19日午後4時前に海保庁へファクスで送信していたと説明した。しかし、石破防衛相が聴取する前に海幕幹部が航海長から聞き取った内容については「(今も)知らない」としている。
さらに、あたごが清徳丸と衝突した約4時間半後の19日午前8時半過ぎ、護衛艦隊司令部の幕僚長がヘリコプターであたごに到着。約1時間、乗組員らから事情を聴いていたことも新たに分かった。増田事務次官は「幕僚長は護衛艦隊司令官の指示で乗り込んだが、海保庁の了解は得ていなかった」としており、艦内でどのようなやり取りがあったか、明言を避けている。
防衛省が航海長を同省に呼んだ際も、海保側には「けが人を搬送する」と連絡しておきながら、実際にはこれとは別のヘリで防衛省に向かっていた。航海長の乗ったヘリは午前9時10分にあたごを離れ、9時54分に防衛省に到着していた。