MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

なぜ、教訓にならなかった なだしお事故遺族が心境

2008.2.28 09:09
このニュースのトピックスイージス艦衝突事故

 海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故は、事故から1週間以上がたった28日になっても、清徳丸の2人は見つかっていない。事故を特別な思いで受け止めている人たちがいる。昭和63年、30人が犠牲となった潜水艦「なだしお」と釣り船の衝突事故の遺族たちだ。

 「教訓にならなかったのか」。今も消えぬ悲しみと、今回の事故への憤りを語った。

 「また、あったよ」さいたま市の秋枝幸子さん(56)は20年前に犠牲になった兄、信部保隆さん=当時(38)=の遺影に今回の事故を伝えた。

 保隆さんの遺体は、事故当日に発見された。幸子さんは依然、行方が分からない清徳丸の吉清治夫さん(58)、哲大さん(23)親子と、関係者を気遣う。「まだ見つかってないなんて。親族と漁協の方が海にお酒をまいているのを見て、悲しかった」。

 今回、あたごが漁船の灯火を確認した時間などが二転三転していることについて「あの時と変わっていない。何が本当なんだという気持ちです」と防衛省への不信感をあらわにした。

 「どんな場合に事故が起こりやすいかを、慎重に考えて」。保隆さんの父、信部高雄さん(88)も訴える。就職前にフランスに留学した息子は、自慢の種だった。

 なだしお事故で横浜地裁判決は「なだしおが適切な衝突回避動作をしなかった」と断じた。今回も、あたごに回避義務があった可能性が指摘されている。「海で運転(操船)している方は常に注意してもらいたい」。高雄さんは強調した。

 「事故だったというけど、私にとっては殺人なんです。息子が死んだことは厳然たる事実なんです。なぜ、なだしお事故が教訓にならなかったのでしょうか」。なだしお事故で息子の松井重樹さん=当時(29)=を亡くした東京都の女性(74)は声を震わせて話す。

 釣り船側代理人だった田川俊一弁護士は「当時は『小さい漁船がよけるべきだ』と意見を言う人がいた。今でもそういう意識が残っていたのだろうか」と、繰り返される事故に憤りを隠せなかった。

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。