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相手がよけると思い込み? 動作重い大型船の慣習
このニュースのトピックス:イージス艦衝突事故
海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、漁船やプレジャーボートなど小型の船舶と、自衛隊の艦船や大型の貨物船が接近した場合、小回りが利く小型船の方が状況を判断し、動作が重い大型船をよけるケースが多いことが22日、海事関係者の話で分かった。
あたごは衝突12分前に清徳丸を確認しながら1分前まで回避操作しなかったことが分かっている。あたご側が清徳丸の方がよけてくれると思い込み、ぎりぎりまでかじを切るなどの回避操作をしなかった可能性もあり、第3管区海上保安本部はあたご乗組員や周囲にいた清徳丸の僚船から事情を聴き、衝突寸前の状況を詳しく調べている。
海上衝突予防法では、船が海上で交差する可能性がある場合、相手の船を右側に見る船が右にかじを切るなどして衝突を避ける義務があると規定しており、今回の事故はあたご側に回避義務があった可能性が高いとされている。
海事関係者によると、東京湾など大型船や漁場に向かう漁船など数多くの船舶が行き交う海域では、互いに衝突ぎりぎりまで接近することも非常に多い。
大型船はかじを切っても慣性で曲がりにくく、停船操作をしてもスピードはなかなか落ちない。大型船に回避義務があるとしても、小型船の方が大型船の動きを見てよける実態があるという。
また海保関係者によると、大型船は前方に漁船が見えた場合、早めに減速して漁船を先に行かせるほうが安全なこともあるとしており、あたごが衝突直前にかじを切らず、全速後進した可能性もある。
海事関係者は「イージス艦の乗組員は、漁船が避けてくれるはずだと最後まで考えたのでは」と話している。








