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生かされなかった教訓 なだしお事故から検証 イージス艦衝突 (1/3ページ)

2008.2.20 20:11
このニュースのトピックスイージス艦衝突事故

 イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故。目視で艦橋から確認する見張り員と水上レーダーの画面を監視するレーダー員との連携の不備が、事故の一因だった可能性が浮上している。同じ海上自衛隊の潜水艦「なだしお」の衝突事故(昭和63年)では、「安全航行」が最大の教訓となっていたが、今回も生かされなかった。今後、捜査を受け持つ第3管区海上保安本部(横浜)は押収した航泊日誌や乗組員の事情聴取をもとに衝突事故の解明を進める。なだしお事故での裁判記録などから捜査のポイントを探った。

 

連絡

 今回、事故原因を究明する上で焦点になっているのが、見張り員とレーダー員の連携だ。

 見張り員は事故12分前の午前3時55分に清徳丸とみられる灯火を視認。その後、事故の2分前には、右前方に緑色の明かりを認めた。船の舷灯であれば、あたごに回避義務が生じるため重大な情報だった。会見で河野克俊海上幕僚監部防衛部長は「レーダー員と相互に情報を交換し合うのが常識」と述べたが、事故1分前に緑色の明かりが加速したことで漁船と判明するなど、レーダー員に確認していなかった疑いが強まっている。

 なだしお事故でも伝達の不備が問題となった。事故から2年後の平成2年に開かれた高等海難審判庁の裁決は、「動静監視が十分でなく衝突を避ける措置をとらなかったばかりか、操舵(そうだ)号令が確実に伝達されず右転の措置が遅れた」と指摘。横浜地裁判決でも「副長や見張り員、レーダー員らも適切な報告をしなかった様子がある」と報告・連絡の欠如が事故の一因だったと認定している。

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