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「頼むぞ」吉清さんの弟、港で無事祈る 地域の女性ら100人以上も手を合わせ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:イージス艦衝突事故
イージス艦と漁船が衝突し2人が行方不明になっている事故で、沈没した「清徳丸」が所属する新勝浦市漁協=千葉県勝浦市=などの捜索船団約60隻が20日未明、衝突現場海域に向けて出港した。清徳丸の母港である同市の川津港には行方不明になっている清徳丸の船員、吉清治夫さん(58)の弟、美津男さん(56)の姿があった。美津男さんは、港を出ている漁船一隻一隻に「頼むぞ」と声をかけていた。
川津港には午前3時前から漁師らが集まり始めた。出港の準備ができた船から随時、港を後にした。同漁協の外記栄太郎組合長(79)によると、船団は午前7時前に現場海域に到着。潮の流れに沿って西方向へ、半分ずつ2列になって捜索しているという。
病気のため船に乗れない美津男さんは、午前1時半ごろには川津港に来ていた。
「目をつぶると(行方不明になっている)2人の姿が浮かぶ。とても寝てられない」
おいの哲大さん(23)の安否も気になる。
2人が真冬の海に投げ出され、すでに丸1日近くが経過。
「助かっていてほしい。でももうダメかも…」
怒りを絞り出すかのように「遺体でも戻ってきてくれないと葬式も出せない」と吐き捨てた。
事故を起こした海上自衛隊には「2人の体が上がるまで探してほしい」と話す一方、大事な漁を休んで捜索してくれる仲間には申し訳なく思う。
「(治夫さんの)ジャンパーは見つかったが…。哲大の手袋ひとつでもいいから持ち帰ってくれ」
港を出る仲間に、そう話しかけた。




