MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

【主張】イージス艦衝突 海自は緊張感欠いている

2008.2.20 03:10
このニュースのトピックス主張

 あってはならない重大事故が起きた。千葉県・野島崎沖で、海上自衛隊のイージス護衛艦「あたご」が漁船「清徳丸」と衝突、漁船員2人が行方不明になった。

 いずれの過失かは不明だが、国民の生命、財産を守るべき海自が事故を起こしたことは言語道断で、責任はきわめて大きい。海上保安庁はイージス艦の舩渡健艦長らから業務上過失往来危険容疑で事情を聴くが、厳正な捜査と徹底解明を求めたい。

 イージス艦では当時、艦橋に約10人の乗員がおり、水上レーダーも稼働していたようだ。吉川栄治・海上幕僚長によると、衝突前に漁船に気付き、回避動作を取ったというが、なぜもっと早く対処できなかったのか。

 イージス艦側が緊張感を欠いていたと断じることはできないが、海自にそうした批判を受けざるを得ない事件、事故が続発しているのも事実だ。

 昨年12月には海自のイージス艦情報流出事件で、海自艦艇開発隊に属していた3佐が日米相互防衛援助協定に伴う秘密保護法違反容疑で逮捕された。この事件での事情聴取は延べ約800人に及んだ。浮き彫りになったのは、米国が提供したイージス情報が重要機密であることへの意識の希薄さであり、情報管理のずさんさだった。

 同時期には、横須賀基地に停泊中の護衛艦「しらね」で射撃管制を担う最重要区画の戦闘指揮所から出火し、指揮所が全焼している。海幕の内部調査によると、隊員が缶入り飲料などを冷やしたり温めたりする「保冷温庫」を無許可で持ち込み、これが異常過熱した可能性が高いという。

 いうまでもないが、国防を担う自衛官は高いモラルを求められる。武器を携行し、場合によっては実力行使する集団だからだ。モラル低下は由々しき事態であり、内部崩壊をもたらしかねない。同時に生命を犠牲にして任務を果たしてきた自衛官を国家がきちんと遇してきたかという問題もある。

 今回の衝突事故では自衛隊の危機管理の問題点も浮かび上がった。石破茂防衛相への連絡は発生から1時間半後だった。現場から上部組織、幕僚監部、内局などとの調整に時間がかかり過ぎている。これでは緊急時に迅速な対応はできない。第一報を速やかにトップに連絡できる改革も急務だ。

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。