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「常識では考えられない衝突」 待たれる事故原因究明
このニュースのトピックス:イージス艦衝突事故
イージス艦と漁船の衝突事故は、波の穏やかな見通しのよい海域で起きた。海上自衛隊に詳しい関係者は「見張りなどが機能していれば常識では考えられない」としており、詳しい事故原因の究明が待たれる。
この関係者によると、事故現場の海域は自衛隊の艦船のほか、東京湾に出入りする商船や貨物船がよく通る航路。事故のあった早朝は漁船の出航もあって混雑する時間帯という。
とはいえ、事故当時の現場は北北東の風約7メートル、波の高さ約50センチ、視界は約20キロと穏やかで霧も出ておらず、見通しのよい状態だった。関係者は「早朝だからといってイージス艦の見張りが手薄になっていたとは考えにくく、漁船もレーダーに映るので気づかないはずがない。どうすれば衝突するのか不思議なくらいだ」と首をひねる。
海上衝突予防法などでは、船同士の衝突を避けるため「右側通行の原則」を規定。互いの船の左舷がすれ違うように、右に見る方が右にかじを取ることになっており、かじを取る側が「避航船」、針路や速度を保つ側が「保持船」と呼ばれる。
今回、漁船は勝浦市の川津港を出港し、イージス艦は米・ハワイ沖から横須賀基地に向かう途中だったが、「双方の進路を考えるとイージス艦が漁船を右側に見ることになり、イージス艦の方に避ける義務が生じていた可能性は高い」(関係者)という。
別の関係者は「船同士は国際VHF帯の無線で交信するが、使っていない漁船も多いので衝突回避の手段としては期待できない」とした上で、「イージス艦側の見張りがずさんだったか、漁船に気付いていても回避行動の判断ミスを犯したかのどちらかではないか。今後、レーダーの解析や乗組員の話などから、ある程度の原因が解明できるはず」話している。

