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衝突事故、ミサイル防衛に逆風

2008.2.19 10:51
このニュースのトピックスイージス艦衝突事故
イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突  衝突したイージス艦「あたご」    =19日午前9時05分、千葉・野島崎沖  (本社ヘリから)イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突 衝突したイージス艦「あたご」    =19日午前9時05分、千葉・野島崎沖  (本社ヘリから)

 最新鋭のイージス艦が起こした漁船との衝突事故。日本に飛来するミサイルの探知・追尾機能を備え、ミサイル防衛(MD)の中核を担うはずの護衛艦が、日本の領海内で民間船を事故に巻き込む事態となった。

 防衛省内では、今回の事故がMD計画に波及することへの懸念がすでに生じている。同省幹部は「足元の国民を守ることさえできずに、莫大(ばくだい)な金を出して配備する必要があるのかと言われかねない」と話す。

 「イージス」はギリシャ神話でゼウスが娘に与えた「盾」を意味する。高性能レーダーで一度に100以上の目標を追い、ミサイルや大砲など武器を自動的に選択して迎撃。データリンクシステムで米イージス艦と情報を瞬時にやりとりできることから、日米同盟の象徴とも言われてきた。

 米国からのイージスシステム供与を受け、日本は平成5年に護衛艦4隻(せき)を配備。小泉政権時のMD導入決定を受け、イージス艦は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を装備、敵の弾道ミサイルを大気圏外で撃ち落とす構想だった。

 昨年12月、イージス艦「こんごう」に搭載したSM3の発射実験に成功。日本政府はMD計画の順調な進行をアピールしたが、実際のミサイル探知は、米早期警戒衛星の情報に依存せざるを得ないのが現状。専門家からは「想定外のミサイルが飛来した際の迎撃能力は依然未知数」との指摘も出た。

 約1兆円とされるミサイル防衛の経費も今後、膨らみ続けるのは必至とされる。

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イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突  衝突したイージス艦「あたご」    =19日午前9時05分、千葉・野島崎沖  (本社ヘリから)
イージス護衛艦「あたご」(後方)と衝突した漁船「清徳丸」(手前左)と捜索する海上保安庁の巡視船(手前右)=19日午前8時32分、千葉県・野島崎沖の太平洋で共同通信社ヘリから

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