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漁業一筋、仲のいい親子 漁船・イージス艦事故
行方不明になった勝浦市の吉清治夫さん(58)の近所の住民によると、吉清さんは数十年間、漁業一筋に生きてきたという。長男の哲大さん(23)は父の手伝いをするため、高校を中退し漁師の道を選んだ。
マグロの漁場は天候によって変わるため、勝浦沖だけでなく、今回の現場付近にも船を出すことがあったという。
近所の主婦(58)は「(吉清さんは)主人と同級生で一緒に漁に出ることもあった。仲のいい親子で、本当に心配です」と表情を曇らせた。最近は海がしけることが多く、マグロ漁に出港しづらい日が多かったという。
別の近所の主婦(76)の夫は同日午前7時ごろ、漁から戻ったところで事故の一報を受け、ほかの船とともに直ちに現場へ捜索に向かった。
この主婦は「吉清さんはきさくな人で、(船名の)『清徳さん』と呼ばれていた。哲大さんも元気でいい青年。こんな事故が起きるなんて…」と肩を落とした。
家族によると、2人は午前1時ごろに出港し、三宅島の方向に向かったという。治夫さんの妹は「まだ詳しい情報が分からない。とにかく無事でいてほしい」と祈るように話した。
「清徳丸」が所属する新勝浦市漁協(勝浦市)は早朝から情報収集に追われ、心配した親戚(しんせき)や漁師仲間が次々に駆け付けた。男性職員(43)は「(2人の)安否が心配だ。早く無事に見つかってほしい」と話した。
「清徳丸」はカジキマグロやメバチマグロを捕獲するはえ縄漁船(7.3トン)。プラスチック製で耐久性に優れ、平成5年に卸した比較的新しい漁船という。
同漁協には3〜10トンの漁船約230隻が所属。天候が穏やかだったこの日は多くの漁船が漁に出ていた。このうち漁船約80隻が川津港に所属し、8隻ほどが吉清さんと同じマグロ漁を行っているという。
新勝浦市漁協は川津漁港のある川津支所に捜索本部を設置。30隻以上が順次出港し捜索を始めた。


