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「やっと認められた」 愛知・飲酒事故の被害者遺族

2007.12.25 13:49
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 1審・名古屋地裁判決を破棄し、名古屋高裁が危険運転致死傷罪を適用した愛知県春日井市の4人死亡飲酒事故。犠牲となった同市のタクシー運転手、中島輝雄さん=当時(68)=の遺族は25日の控訴審判決を前に、元会社員、桑山健被告(27)に対し、「本当に反省したのか最後までわからなかった」と心境を語っていた。それだけに今回の判決は「ようやく認められた」との思いが強いと話した。

 長男の会社員、直人さん(36)によると、中島さんは商品包装資材の小売業をした後、10年ほど前からタクシー運転手になった。「もともと車の運転が好きだった。運転手になって、とても生き生きしていた」。そんな最中の事故。中島さんの妻(62)は「毎日、タクシーに乗っているのに、休みの日も家族をドライブに連れていってくれた」と涙ぐんだ。

 直人さんらは1度も欠かさずに公判を傍聴。毎月1回は墓参りに行き、公判の状況や、孫の成長ぶりなどを報告した。次第に「被告が反省をしてくれないと(被害者は)報われない」との思いが強まった。

 だが被告は公判のたびに傍聴席に向かって頭を下げて謝罪するものの、飲んだ酒の量など事実の一部を最後まで明らかにしなかった。「矛盾している。保身を図っているとも受け取れるし、どうしても反省の気持ちが伝わってこなかった」

 妻は中島さんの遺影を法廷に持ち込んでいたが「被告に会いたくないだろう」と途中でやめた。代わりに、遺品の腕時計を身に付け法廷に臨んだ。直人さんは「被告には『正直にすべてを話し、真実を明らかにすることが使命』と伝えたい」。

 1審は故意による危険な運転を認めず、予備的に追加された業務上過失致死傷罪を適用、懲役20年の求刑に懲役6年の判決を言い渡した。直人さんも「あれだけの事故を起こしておきながら『過失』と付く罪名になったことには納得がいかない」と話していた。

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